公開されたばかりの Land of the Dead を観てきました。ゾンビ映画狂には神的存在である George A. Romero 監督の最新作であり、いわゆるゾンビ三部作 (Night of the Dead, Dawn of the Dead, Day of the Dead) の続編。
暴力描写が非難される、ゾンビ & スプラッタ映画好きには厳しい時代ですが、 Romero 監督にはそんなことはいっさいお構いなし。バンバン頭が吹っ飛び、内臓が飛び出し、腕や足がもげ、それを喰らうゾンビ達がこれでもかというくらい描かれます。これが PG-12 指定でいいのか、逆に不安になりました。
ちなみに、隣に座っていた中年男性は時々目を背けていましたし、反対の 20 代前半くらいの男性はシートが取れるんじゃないかと思うくらいビクビクしながら観ていました。後ろの外国人の方は手を叩いて大笑いしていましたが。女性も 1/4 くらいいました。
昨年ヒットしたリメイク版 Dawn of the Dead では、ゾンビが有り得ないスピードでダッシュして従来のゾンビファンからは酷評されていましたが (私はリメイク版も好き) 、今回はさらに従来のゾンビ像を大きく変えるものになっています。ゾンビ達にも少しずつ思考力と感情が芽生え、社会性が生まれ、組織的に人間に襲いかかります。最低限の本能や生活習慣のみが残り、知性や感性が失われた状態というのが、私にとってのゾンビの怖さであり面白さだったのですが、ゾンビに知性とか感性を与えてしまっては、それらが激減。超速ゾンビよりも知性派ゾンビのほうが苦手。ゾンビ達が成長していく様があまりにも早く描かれていたり (特に Big Daddy) 、伏線も無しにいきなり裏切り者扱いされるキャラクタがいたり (気付かなかっただけかもしれませんが) 、これまでになく楽観的なエンディング、というのも気になりました。なんらかの制約があってのことなら、ぜひ DVD 発売時には削除シーンや別エンディングなどを観てみたいところ。あと、 Dennis Hopper 演じる Kaufman がゾンビ化するとか、もう一ひねりあると良かったなー
かなり期待していただけに、批判的なことばかり書きましたが、それでも近年稀に見るスプラッタ度ですし、 Romero 監督独特のユーモアは健在だし、Dennis Hopper のキチ○イっぷりは相変わらず見事だったし、舞台設定も大まかなストーリーも好きだし、人間がゾンビを見せ物にするシーンや Dawn... で暴走族役で出演した Tom Savini が再登場したり、と、かなり楽しめました。
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